ベン・トー2

ベン・トー 2 ザンギ弁当295円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 2 ザンギ弁当295円 (スーパーダッシュ文庫)

 「学校の階段」もそうだったけど、主人公達がこの対象になぜ熱くなるかが理解できないと、さっぱり入り込んでいけない作品。意図的に使っている筈の仰々しい文体も途中から鬱陶しくなってきたりして。今回、ストーリィのうえで最大の欠陥だと思ったのは、敵役「帝王(モニーク)」に使役されていたガブリエル・ラチェット達のこと。唯我独尊で人望もない「帝王」になぜ最後まで唯々諾々と従っているのか理解できまへん。普通、とっくの昔にみんな離れているよ。
 あと、ギャグのセンスが全然あわない。子供を父親が車で引いて平気な家族を描いて笑えるのかなぁ?女の子達もみんな羞恥心がなくて色気がない。1巻のときは(その気はない)槍水の何気ない行為に主人公がドキドキしている描写があったのだけど。
 ネット界隈では推す声の高い本作だが、自分はムリでした。やはり世代の違いなのだろうか。
 弁当の中身を詳しく述べているところは美味しそうだった。残念だけどそれだけ。