「2008年上半期ライトノベルサイト杯」投票

2008年上半期ライトノベルサイト杯に参加します。管理人のid:kim-peaceさん、よろしくお願いいたします。
【08上期ラノベ投票/新規/9784094510522】
【08上期ラノベ投票/新規/9784840241663】
【08上期ラノベ投票/新規/9784829132852】
【08上期ラノベ投票/新規/9784840123211】
【08上期ラノベ投票/新規/9784086304283】
【08上期ラノベ投票/既存/9784840241717】
【08上期ラノベ投票/既存/9784125010373】
【08上期ラノベ投票/既存/9784840123327】
【08上期ラノベ投票/既存/9784086304313】
【08上期ラノベ投票/既存/9784094510614】
上から
[新規部門]
 「とある飛空士への追憶」犬村一六(ガガガ文庫)
 「君のための物語」水鏡希人(電撃文庫)
 「L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説」坂照鉄平(富士見ファンタジア文庫)
 「死神ナッツと絶交デイズ」早矢塚かつや(MF文庫J) →感想
 「カンピオーネ! 神はまつろわず」丈月城(スーパーダッシュ文庫)
[既存部門]
 「ツァラトゥストラへの階段土橋真二郎(電撃文庫)
 「人類は衰退しました田中ロミオ(ガガガ文庫)
 「<本の姫>は謳う」多崎礼(C★NOVELSファンタジア)
 「えむえむっ!松野秋鳴(MF文庫J)
 「鉄球姫エミリー八薙玉造(スーパーダッシュ文庫)  →感想
 
 新規部門は、今期上位入り確実と思われる「とある飛行士」を除いては、いずれも新人もしくは2作目の若手で揃えてみた。物語を重ねるごとに、登場人物同士の想いが深まり綴られてゆく様が美しい「君のため」。少女とへたれ男の掛け合いも楽しい「L」は状況に流されるか否かの結末を二組の男女の組み合わせで対照されていたのが印象的。タイムループものの「死神〜」はよくあるネタのように思えるがループのきっかけがとても甘酸っぱくて素敵。「カンピオーネ!」は薀蓄で神々と争うという設定が斬新、ついつい引き込まれる。
 既存部門では、電撃からは杉井光作品との天秤で悩んだが「ツァラトゥストラ」を。「扉の外」では露悪的描写につい低評価を下してしまったが、今作でゲームを媒介とした一種の「成長小説」と受け取れるようになった。「人類は〜」は、巻を重ねるごとに浮かび上がってきた物語世界の壮大さにセンス・オブ・ワンダーを感じた。最新作「AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜」*1でも感じたが、田中ロミオは緻密に物語を編む構想力が持ち味ではないかと思う。3巻に入り佳境を迎えた「本の姫」。二つの物語がパズルのピースが合さる様に一つになってゆく巧妙さに息をのむばかり。孤独な魂が周囲と世界との連帯を取り戻してゆくテーマに勇気を与えられる。「えむえむっ!」は、5巻迎えても一向に衰えることのない笑いのレベルにただただ感謝を。「鉄球姫エミリー」は、インパクトのある終わり方にこの人の骨の太さを感じさせられた。

[2008年上半期:未読で気になっているライトノベル
 電撃では「ロミオの災難」、「MAMA」、「輪環の魔導師2」、「DRAGON BUSTER」、「狼と香辛料8」、「アスラクライン 10」。富士見では「せまるNOT」「SH@PPLE2」「イキガミステイエス」。その他、「戦う司書」(SD)、「銃姫」(MF)、「ミスマルカ」(スニ)の最新刊に舞阪氏、神野氏のGAで始まった新シリーズ(「サムライガード」、「戦うサツキ〜」)。新しく始まった一迅社では、「ANGEL+DIVE」「ある夏のお見合い〜」「片手間ヒロイズム」など。読んでない作品にどれだけ人気あるかをチェックするのも「ラノサイ杯」の楽しみ。